(短編)大好きがいっぱい。
「…ンー俺も、沙織が好きだ―と思う…多分―」
何、それ―
信じらんない…。
「―多分って…ズルイ!」
アタシは、怒ってギュッとアイツの制服をキツク掴んだ。
「…バカの次はズルイ―かよ?」
アイツは、困ったように笑って言う。
ズルイ、よ…。
だって、アタシは
ずっとずっと
ずーっと
アンタが好き。
なんだよ―?
でも、今日初めて気持ちを聞けた。スッキリした。
やっぱり、大好きなのは変わらない。
好きの大きさなんて、もう関係ない。
「―ズルイ…けど、アタシが―誠実を、大好きだから…良い」
そうだよ…
それが、アタシの答え。
やっと、アイツに届いた!
☆END☆