(短編)大好きがいっぱい。
「―は?心…??」
満紀は、訳が分からないといった様子でアタシを見た。
「うん。心―アイツの事を思うと…何か、心が痛くなって―どうしようもないの」
アタシは、暗く曇った顔で答える。
いつも、苦しくて堪らない。
アイツを思うと…
好きって、楽しいだけじゃないんだ。
恋は
苦しい気持ち
切ない気持ち
辛い気持ち
色々な気持ち連れて来る。
「あぁ…それかぁ―。また、沙織は堤の事気にしてんの?」
満紀は、呆れたように溜め息を着いてアタシを見た。
「…うん。さっき、また告白されたみたい―アイツ…」
アタシは、まださっきの事が気になっていた。
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