葬儀屋少女
「ひっ、ひぃあぁあぁ!」

灯夜が外に飛び出していった。

チリン…チリリン

「可愛そうに。」

鈴の音と共に現われた漆黒の少女。

「復讐が…うまくいかなかったんだろ?」

「えぇ…」

金色の髪の青年が憎々しげに言った。

「貴方の恨み、届けにゆきます。」

そう呟くと、少女は冷たくなった瑞樹の心臓部に手を突っ込んだ。

「…あった。」

スボリと音をたてて心臓部から引き抜かれた手には血の一滴すらもついていなく、その拳には黄色いほよほよした物が包まれていた。

「出番よ、死神。」

「結構うまそうじゃん」

「さて…やらなくてはね」





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