葬儀屋少女
僕の仕事は獲物を捕まえるだけ。

今日のターゲットは…

今、世間を騒がす絶世の美少女。

“葬儀屋”だ。

葬儀屋だけでいい。

付き添いでいるらしい、
青年はいらないそうだ。

「23時52分…でた」

まずは幻実特有の力を封じ込める。

特殊な粉を使って。

どうやら、
付き添いの男はいないようだ。

「ねぇ…ちょっと、いい?」

「なんですこと?」

少女が振り向いた、その瞬間。
僕は粉を振り掛けた。

「この粉…!?」

少女はすぐに理解したらしい。
滑る様な進み方で奔りだした。

青年を呼ばれちゃたまらない。

僕は、携帯で姉を呼び出した。




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