葬儀屋少女
「ああ、安心して頂戴。単なる知人ですこと」

あたしの心…見透かされてる?
…まさかね。

「知人って、アンタなぁ」

彼の言葉は少女に届いたのかしら?

だってあの娘…。

居なくなっちゃったわよ。

「あ、悪い。ちょっと用事できた」

そう言うと、彼も走って何処かに行ってしまった。

真昼の公園。
一人であたしは取り残される。




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