葬儀屋少女
「…」

こつんと小石が靴先に当たった。
人の拳程の大きさの石だ。

「…よっと。」

俺はサッカー部所属だ。
高一のくせにレギュラーにも出るほどの腕前もある。

「ギャウッ!」

うっかり、蹴った小石がなにかの動物にあたったらしい。

「…猫か。」

どうやら黒猫にあたったらしい。
黒猫はぐったりして動かない。

「気絶でもしてんのか?」

俺は足早にその場を去った。




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