葬儀屋少女
「アンタ…どうして」

青年は目を丸くした。
少女は、今までにない表情を浮かべている。

「…死神。私、貴方の女に監禁されているのよ。昼は力が出せないわ。…助けて頂戴」

その表情は、今にも泣きだしそうで。
青年はただ、唖然としていた。

「…さっきは、ごめんなさい」

そこで、少女の姿は掻き消えていった。

「アイツ…殺してやる」

同時刻。
赤井 香奈宅。

「吐きなさいよ!あたしの彼とどうゆう関係!?」

「…仕事仲間、よ」

ぐったりと床に身を横たえている少女。
所々に傷があり、みるも無惨な姿であった。

「第一、なんであんた…あたしのこと、知っているのよ!」

なんで、こいつは!
あたしのやったこと…知っているのよ!

「恨みを受け取った…、だけですことよ…。
貴方が殺した…元彼の、彼女…から」

なにが恨みを受け取ったよ!
じゃあ、あの女が生き返ったとでも?



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