幼かったあの頃
そんな私は今2年生。


「…ん。…ちゃん。もぉ〜七海ちゃんってばぁ。」

ぼーっと外の景色を見ていた私は呼ばれているのにも気付かなかったみたいで…

「さっきから呼んでるのに〜!!」

ちょっと怒りながら話しかけてきたのは、私の友達の森谷美里(モリタニミサト)。

「ごめんごめん。美里チャン、どうしたの?」

こんな私の名前は真鍋七海(マナベナナミ)。

大人しめの性格で小さい頃から体が弱いから学校を休むこともしばしば。恥ずかしがり屋だけど負けず嫌い。

「今から外でだるまさんが転んだするから一緒に行こうよ。紗枝も一緒だよ。」

目の前には美里と仲のいい東藤紗枝(トウドウサエ)もいた。

「でも…」

「早く行かないと20分休み終わっちゃうょ!!」

私あんまり外で遊ぶの好きじゃないのになぁ…、と思いながらも断って仲が悪くなるのも嫌だと思った私は…

「分かったぁ。でも何でボール持ってるの?」

「みんなが集まるまでミニバレーするから♪ほら、早く行こっ☆」


とりあえずグラウンドまで3人で競争しながら走った。

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