幼かったあの頃
先生:「じゃあ黒板に書いてある番号の所に移動して下さ〜い。」

「やったぁ、うち七海の後ろじゃん!!」

「うそ〜、紗枝とまた近くなれたね☆里美は…」

「里美、今度は一番前じゃん(笑)」

「また離れたかぁ。」

「よっ!!俺やっと紗枝の隣卒業〜(笑)」

「淳、ここなの?」

「おぅ!!」

大して離れてないんじゃ…。

「はぁ…。またうるさい奴が近くに…。」

だよね。

「でも紗枝、3回連続隣じゃない分よかったじゃん。」

「まぁね。」

「七海〜、紗枝〜!!また2人とも近いの!?ズル〜いっ!!」

「里美、相当クジ運悪いね(笑)」

「紗枝だって淳とあんまり離れてないくせに!?」

「まぁ淳の場合、どこに座っててもうるさいし。」

「たしかにそうだね…」

私もそう思う。

「おいおい。お前ら2人とも何か文句あんなら直接言ってほしいね〜。」

「言ったって何も変わんないし〜?」

「あっそっ。この2人は何でこんなに口が悪いんだろ〜ね、七海ちゃ〜ん。」

えっ、ちょっと何で私に話を振るの?

「あっ、七海はこっちの味方なんだから!!」

「そうそう!!ねっ、七海?」

「七海は俺の味方だよね!?」

「えっ!?えっと…」


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