幼かったあの頃
紗:「七海〜?」

「…」

里:「七海?」

「…」

紗・里「「七海、ごめん!!」」

「別に怒ってないもん。」

私は1人で教室を出ていった。

なぜなら…

たっくんとどうだったのかとしつこく聞かれたから。

昼休みの間中、友情が壊れたかと心配していたのがバカみたいに思えたから。

紗:「怒ってる…」

里:「七海がキレてる…」

淳:「ほら見ろ〜(笑)」

紗・里:「「笑い事じゃな〜い!!(怒)」」

淳:「ってか七海も怒るんだな?何か普段怒んないやつが怒ると怖ぇ〜な…。」

紗:「ここはたっくんの出番だよ。」

里:「そうだね。」

拓:「はっ!?また俺?」

淳:「そんなこと言ってるけど実は心配なんだろ〜?」

拓:「…別に。」

淳:「冷たいなぁ。俺でも心配してるのに。じゃ、俺が慰めてくっかな♪そして七海の心はあっという間に…」

拓:「俺が行きゃいいんだろ!?」

紗:「当たり前じゃん♪淳にしてはよくやった!!」

淳:「だろ?ってか俺は結構本気で…」

紗:「ほら、さっさと行け〜!!男に二言はなし♪」

拓:「はめられた…」

里:「今の録音しとけばよかったぁ♪んで七海に聞かせてあげ…」

バタンっ

拓:「行ってくる!!」

ガラガラ…

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