幼かったあの頃
何の進展もないまま1週間が経った。

「七海、宿題見せろ〜!!」

「たっくんが早く来る日は災難な日だ…。今日は占いも12位だったし。」

「俺1位だった♪何か今日は何事も上手くいくらしい。(笑)」

「私なんか早とちりして失敗しそうだとか…」

「たしかラッキーアドバイスは笑顔だったよな?宿題プリーズ♪」

「こんな日に笑顔なんか…」

「笑顔で渡してくれよ?」

「はい、どーぞ!!」

「笑顔って言ってんのに…まぁいっか、宿題写せるし。(笑)」

「はぁ…今日はおとなしくしておこう…」

「おはよ、七海チャン。」

愛莉チャンだ…何か怒ってる?

「…おはよ。」

「こっち来て。」

教室の一番後ろに連れていかれた。

「七海チャンさぁ、たっくんのこと好きじゃないんでしょ?」

「えっ?えっと…たぶん…」

「好きじゃないならあんまり喋らないで?私たっくんのこと好きだから協力してくれると嬉しい♪」

たぶん好きって言おうと思ったのに…。

「…」

「じゃあそういうことで。私、今週中に告白したいし。よろしくね?」

「…」

告白するんだ…。

愛莉チャンはたっくんのとこに行って楽しそうに話してる。

たっくんは愛莉チャンのこと好きなのかな?

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