甘彼-Amakare-
…朝


目覚ましの音で目が覚めた。


階段を下りて
リビングへ向かった。


「あっ舞美。おはよう」

「おはよう。お母さん」


お母さんは朝ごはんの用意をしていた。


夜とは全然違う…。


「あっ舞美。風汰起こしてきてくれない?」


「おっけー」


私はとぼとぼと階段を上がってお兄ちゃんの部屋に入った。


「…お兄ちゃん。朝だよ」

「んぅ…」

もぉ〜!


「おーきーろー!社長から電話だぞー?!」


「しゃ!社長?!」

お兄ちゃんはバッ!っと起き上がった。


「ハイ。おはようぅ〜♪」


ハハハ!まんまと引っ掛かったね♪お兄ちゃんのリアクション最高っ!


「っ〜舞美ぃ!」

私はお兄ちゃんに捕まえられておもいっきりベッドに倒されてこしょばしの刑をくらった。


「ハハハ!お兄ちゃん!ハハハ!タンマ!タンマ!」


「じゃあごめんなさい。わ?」





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