甘彼-Amakare-
「いっただきま〜す♪」
お兄ちゃんはだるそうにネクタイを締めながら下りて来た。


「誰がバカだって?」

「えっ?!」

「誰がハゲだって?」

「…んぅ!お母さんコノ目玉焼き超うまいっよ!」


私は何とか話を反らそうとした。…が、しかし…。


「話を反らしてんじゃねぇー!」


私はお兄ちゃんに後頭部を叩かれた。


「痛いなぁ〜っ!ごちそうさまでした!」


「あら!舞美ごはんは?」

「要らない!行ってきま〜す!」






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