甘彼-Amakare-
どんどんスピードを上げて自転車をごぐ。


「ハヤイ!早いよっ!」

「ハハハ!キモチイだろ?」

「どこが?!髪の毛がぐしゃぐしゃになるだけぢゃん!」


「まぁ細かい事は気にすんな!」



本っ当!好奇心旺盛なんだから。



あっと言う間に学校に着いてしまった。


女子の皆様の目線が痛いです…



「ホラ。下りろ」

「うん」


自転車を止めて靴箱へ向かった。


ガチャ。


ニュルニュル!!


「ギャァアァア!」

「どぉした?!」


私の悲鳴にビックリした成夜わ私のもとに駆け寄って来た。


廊下を歩く人も皆私を見て歩く。


私の靴箱からナマズが出て来た。


「ナマズ?!」

成夜は腹を抱えて笑っていた。

「笑い事じゃねぇつーの!」

「あっわりぃわりぃ…」


ん?
けどナマズはびくともしない。


「なんだコノナマズ。おもちゃの蛇にローション塗っただけじゃん。」


「え?あっ本当だ。」



なぁ〜んだ。おもちゃか。
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