甘彼-Amakare-
そんな事したって無駄だっつーの。


「ホラ。早く乗れ。」

「うん!」

舞美は嬉しそうに後ろに乗った。


「あっ。ねー成夜?」

「ん?」

「夏祭りさぁ…」

ん?途中で話が切れた。

「夏祭りが何?」

「…ううん!何でもナイ!」

「変な奴〜ぅ」

まぁ得には気にしないでおこう。


ピロリロリン♪

電話だ…

「ちょっとゴメンな」

「うん」

ディスプレイには"アヤ゛
と映し出されていた。

ピッ。

「あ?何」

<もぉ〜成夜ってばぁ!冷たいなぁ〜>


うっぜー…


「だから何だよ」

<今日の放課後話そうよ>

「ぁあ…おう」

<じゃーね♪>

ブチッ!ツーツーツー

ダリィーけど舞美のタメだしな。

やるっきゃねーな。
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