Princes Report
シャワーから上がり熱を逃がさないようにバスタオルで体をくるむ
用意しておいた服に着替え、彗の部屋に向かう
軽く扉をノックする
すぐに中から彗が現れた
「シャワー上がったわ」
「あぁ、わかった」
それだけのやり取りをして下に降りた
既に食卓にはいい香りが漂い
美味しそうな朝食が用意されてた
ママさんに席につくように促され魁の隣に座る
「おはよう、雫。よく眠れた?」
「おはよう、よく眠れたよ」
「学校は明後日からだったよね?」
「そうだよ」
「じゃあ今日1日俺と過ごさない?」
「え?魁と?」
「もしかしたら優もかな」
そう言ってパパさんに目配せし、意味あり気な視線を交わした。
「いいだろう、家の周りや街を案内してあげなさい」
「分かったよ、父さん」