Princes Report


「あら、幸が人見知りしないなんて珍しい!」


「そうだな。雫ちゃん、幸に気に入られたな」


なぁんてパパさんまで言ってくる


幸は気にせず私の隣に座った


それからみんな揃い朝食を取る


食後のコーヒーを飲みながら、陸さんが今日の予定を話し始めた


「今日は学校が終わったら、みんなどこにも寄り道しないで帰ってきなさい。雫ちゃんの歓迎パーティーをしよう」


えっ?!歓迎パーティー?
嬉しい!私なんかのためにパーティーだなんて


「家族だけのパーティーだけどね。でもご馳走を用意するよ」


「用意するのはおふくろだけどな」


すかさず慎が陸さんにつっこんだ


「おいしいご馳走をたくさん用意するからね♪雫ちゃんは嫌いな食べ物ある?」


「辛いのはちょっと……基本はなんでも食べます」


「良かったわ。じゃあ辛いのは控えるわね」


「ありがとうございます」


「いいのよ。私、娘が欲しかったの♪息子はいっぱいいるからね」


クスクスと可愛らしい笑い方をするママさん


乙女チックでまだまだ少女みたいな人
これで子供が7人もいるなんて信じらんない!






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