鬼神の舞

ざくっ…ざくっ

真白は細かい砂利の道を歩く自分の足音が、今日は妙に大きく響く様な気がして急に心細くなった。


夜は魍魎達の刻だ。


町の四辻や門、橋などに時々物の怪が出ると聞いた。
そんな話を思い出すと、足は自ずと早くなり背筋に冷たい物が走った。

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