鬼神の舞

良かった…。

真白は、黙々と膳を平らげる焔の様子を嬉しそうに眺めながら小さく呟くと自分もせっせと箸を動かした。
いつもと変わらぬ質素な飯を食べているのに、焔と一緒に食べるそれは何故かとても美味く真白の心はほっこりと暖かくなるのだった。


食事の後、二人は家人と語らい楽しい時を過ごした。
真白の部屋に戻り、仲良く枕を並べ床についたのは子の刻を少し回った頃だった。
< 45 / 137 >

この作品をシェア

pagetop