胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
「タク・・・どこにいる?」
休憩室のドアを開けたのは恵さんだった。
「あ・・・ごめんねぇ・・・もしかして、タクにフラれちゃったぁ?」
私の涙を見た恵さんが、わざとらしく笑う。
立ち上がろうとするさくらの手を握る。
さくらと友達になってまだ3時間くらいなのに、この子の性格もうわかる・・・
熱い・・・
だから、こんな状況で黙ってるのはきっとすごく辛いと思う。
「たっくんなら・・・外にいると思います。」
私は目を合わせないように、呟いた。
「タクもらってもいい?今なら、アイツ・・・私んとこ来るよ・・・」
女って男を手に入れる為ならどんな手も使う。
恵さんは、たっくんに何をしたんだろう・・・
悔しいとか
悲しいとか
そんなことより
なんか・・・もう
疲れた・・・
なんでこの人にこんなこと・・・言われなきゃいけないの?
なんなの・・・
「タクと寝てもいい?」
「ちょっと!!!!」
さくらが立ち上がり、机を叩く。
「寝たら、また報告するから・・・」
私は、唇をかみ締める。