胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~


・・・自分のことばっか・・・



そうかもしれない。



俺、自分のことしか考えてないんじゃん・・



「お前、自分が一番辛いと思ってない?今、一番辛いのは誰だと思う?」


先生は、ソファに座る俺に冷たいコーヒーを入れてくれた。


ここは


どうしてこんなに落ち着くんだろう・・・


居心地がいい・・・



一番辛いのは・・・誰かと改めて聞かれると・・・


どうしても恵の顔が浮かんでしまう。



「おい!即答できないのか?お前、まさか・・・その恵って子が一番辛いと思った?」


「・・・はい。」


先生は俺の顔見て、また溜息をついた。


「お前なんかに、中田を任せられないな・・・情けねぇ・・・」

「先生・・・見捨てないで・・・俺を助けて・・・」


俺・・・本当に自分が馬鹿だって思うけど

いい加減なキモチじゃないことだけは確かだ。


恵もゆかりも大事なんて・・・そんなのおかしいけど


どっちのこともちゃんと真剣に考えてる・・・



「恵って子は、お前が自分のものになると思ってるだろうな・・・中田はどう思ってると思う?」


「・・・恵・・・妊娠してるんだ・・・。相手の男に金だけ渡されて、おろせって言われたんだ・・・」


俺は、いつの間にか涙が出てた。


でも、それは自分自身に対する涙・・・


恵に対して

ゆかりに対しての


涙じゃないよな・・・


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