胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
前から歩く若い女と目が合った。


その子は、さっと目をそらす。




どっかで会ったことあるような…ないような…



通り過ぎてから、記憶を辿る。



俺は、コンビニでウイスキーを買った。


「お待たせしましたぁ。」


レジの店員のその声でさっきの女…思い出した。



あのへんなあだ名の女…


誰だっけ?


あの…高校で会った、先生に惚れてる少女。



ぽっき~?


びっき~?


あぁ…


あ、ぴんきィィだ。




純粋そうに見えて、何やってんだ?あいつ。


俺も説教できるような人間じゃないが…


あいつまだ中学生だろ?


なんで中年オヤジと腕組んでんだぁ?




少し戻って、探したけど見つかるはずもない。


ここは、たくさんの人間が集まる場所。


一夜限りでたくさんの恋が生まれては終わる。




まぁ…もう会うこともないし…見逃してやるかぁ。
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