胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
きっと、どっかの酔っ払いが俺に渡したであろうその名刺…
奈津姫の言うとおり、運命だって思えてくる。
「ちょっと…席外すね。すぐ戻ってくるから。」
この時間がまた男を燃えさせるのかな。
違う男に笑いかける奈津姫を見て、変な気分になる。
自分の女でもねぇのにな…
「初めましてぇ~、しばらくお隣いいですか?」
差し出された名刺には『愛柚』と書かれていた。
一際目立つ茶色い髪が印象的なスラッとした健康的な女性だった。
「私もいいですか?」
隣に腰掛けてきたのは、前に一度話したことのある女…
髪型がゆかりに似てる…って思ったことがあった。
セミロングの髪が、ライトを浴びて輝く。
「卓弥さん覚えてますか?名前…」
「あ…あぁ…朝、昼…よる!!よるちゃん?」
酒入ってても意外と記憶力の良い俺。
昔から女の名前を覚えるのが得意だったけ…
いつから俺、こんな軽い男になったんだ…
キャラ変わりすぎ。
ゆかりに愛されてた「爽やかたっくん」はどこ行った?