胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
たっくんのこと…フッ切れたわけじゃない。
だけど、たっくんのことばかり考えていた頃よりは前に進めた。
ただ…心配なのは…
バイトに姿を見せていないこと。
店長が言ってた。
『しばらく休むと連絡があった。お前何か聞いてない?』
私と恵さんは、初めてちゃんと会話した。
「タク、何かあったのかな。」
「恵さん知らないんですか?」
「知るわけないじゃん。あんた彼女でしょ?」
「別れました。」
「マジ?あたしのせいじゃないよね…」
私の横で、恵さんを睨みつけるさくらの目に怯えて、恵さんは仕事へ戻る。
恵さんはすっかり立ち直っていて…
何の為に私達別れたんだろう…
そんな空しいキモチになった。
「探しにいきます?たっくん…」
さくらには、別れた経緯を説明した。
公園には、桜が舞っていた。
「私、桜好きなんだぁ。」
「え?私の事ですかぁ?嬉しいなぁ…」
なんて笑ってたっけ…
別れてから、一度も会えないまま時間だけが流れてた。