胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~



「ちょっ!!お前ら、また急に…!直、朝しゃべったのに、その時言えよぉ!」


朝から電話してるんだ…この2人。


「ごめんね、先生。私も直も疲れちゃったんだ。新しい生活に…」


先生はホッとした表情で私を見る。


きっと全部知ってるから…


たっくんとのこと。



「元気そうじゃん。昼飯食うかぁ?」


先生が差し出したメニューから、私と直は同じものを指差した。


『カルボナーラ!!』


「はいはい…お前らホント仲良いなぁ…」



先生は、少し髪が伸びていてまたかっこよくなってた。

毎日充実してるんだろうなぁ…


直に愛されて。


ソファに座ると、思い出してしまう。


たっくんとの秘密のキスを…



窓から見える視聴覚室…


忘れることなんてできないよ…



たっくん。



どうして、ここにたっくんがいないの?



ねぇ、どこにいるの?
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