胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
「お待たせしましたぁ!!カルボナーラ2つと、焼きそばで~す!」
その声で、私の涙はかろうじてギリギリ止まった。
懐かしいその少女は、何度か見たことのある用務員さんのお孫さん。
「ぴんきィィ!!久しぶり!」
直を見て、ぴんきィィは嬉しそうに笑った。
「矢沢さん、また会えると思いませんでしたぁ。」
どうやら、直とは何度か話したことがあったらしい。
「ぴんきィィ、お前春休み終わったのにまだ来てんのかぁ?」
「はい。家にいても暇なんで…こないだのカラオケ楽しかったですぅ。」
先生の隣に座ったぴんきィィ。
先生は少し慌て気味に言い訳…?
「あ、あぁ、この前先生方みんなで飲み会があったんだよ。その時、カラオケでぴんきィィが一人で歌っててさぁ…しかもプロ並みにうまいし。」
男って少し動揺すると口数が多くなるんだね…
先生かわいい~!
直はそんなこと何も気にしてないって感じでカルボナーラを食べてる。
「あぁ…そう言えば、この前ここで会った遊び人風の男の人、会っちゃったんです!」
「ぶぶっ!え??あ・・ どこで?いつ?」
先生…動揺しすぎだよ…
私の顔をチラっと見た。
もしかして、たっくん…ここに来たの?