胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
奈津姫は、店でもトップを争う位置にいて、
お金持ちのおじさまが毎晩のように奈津姫の為に金を使う。
俺は、絡みつく腕も、見つめる目も…
信じちゃいない。
キャバ嬢に本気になったりはしない。
「卓弥ぁ、好きになった?私のこと…」
奈津姫は、高級ホテルのラウンジで俺を見つめる。
「お前は、俺を救えない…」
その言葉に奈津姫は、怪しげに微笑んだ。
「私、卓弥ならいいよ…体の関係。」
簡単だったんだ…
先生が言ってた通り、自分がちゃんとしていないと、いくらでも誘惑はある。
俺の気持ちや行動次第で俺の世界はガラリと変わる。
ゆかりにフラれてから何人の女といい感じになったことか…
こうやって生きていくのも悪くない。
心は満たされないけど、傷つくこともない。
俺は奈津姫の肩に手を回し頷いた。
怖いと思ったのは、奈津姫がもうホテルの部屋を予約してたこと。