胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
先生、直、ごめん………
私、やっぱり自分で探したい。
直と別れた私は、もう一度同じ電車に乗った。
なんだか、会えそうな気がしたんだ。
そんなはずはないんだけど……たっくんが待ってるような気がしたんだ。
もうすぐ行くから………
たっくん………
私がたっくんを助けてあげるから……
歩きながら
いつの間にか涙が零れてた。
一人で歩く夜の街は、とても怖かったけど、この街のどこかにいるかも知れないたっくんを想うと、心が落ち着く。
やっと…気付いた。
自分がばかだって………
大事な人を信じられなかった私………
大好きな人の言葉を、聞こうともしなかった私………
ばかだ。
あの時……私の名前を何度も呼んだ愛しい人。
どうして……ちゃんと聞けなかったんだろう。
たっくんの必死な言い訳を聞かなかった私への罰だ………
神様……もう逃げたりしない。
大事な人を疑ったりしない。
もう…離さないから…………
だから、もう一度チャンスをください。