胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
白と黒のストライプのシャツにGパンを履いたその人は、たっくんより少し髪が長くて、ナチュラルな感じ…
見ているうちにその人の跡を追ってる自分に気付いた。
私、これからずっとこんな感じなのかな・・・
たっくんに似た人を見ては、ドキドキして…
たっくんに似た人を好きになるのかな…
細い路地裏に入ったその人は、タバコに火をつけた。
その仕草もとても似ていて、たっくんじゃなくても良いからその人の近くに行きたいって思った。
別人でもいいから、あの人の腕にぎゅって抱きしめられたいなぁ…
前から来る悪そうなグループが、その人を睨みつけてた。
だけど、そんな酔っ払いを相手にしないその人は
またまた素敵…
「あ~~!お姉ちゃん、一人?」
やだぁ…
その酔っ払いが、通り過ぎた後、私の背後から声をかけてきた。
無視無視…
「無視すんなよ~!遊ぼうよ~」
怖い!!
私のすぐ後ろを歩いて、付いて来てる…
やだぁ…
少し、早歩きで逃げようとした瞬間、肩を掴まれた。
その手を払いのけようと手を伸ばすと、その手を引っ張られ…
熱っ!!
その人の持ってたタバコの火が…
やだ!!!
やめて!!!!
キャーーーーーーーーーー!!!!!
何人かに手を引っ張られた私は、草の生えた公園に倒れこんだ。
やだ!
マジ…やばい…
「キャーーーーーーー!!たぁっくーーーーーーん!!!助けて!!」
とっさに口から出たのは、
やっぱり愛する人の名前だった。