胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
「…ひっく…ひっく…」
俺は、震える背中をそっと抱きしめた。
「ごめんな…ゆかり…もう大丈夫だから…」
「…ひっく……本当に助けに来てくれるなんて…」
「助けるよ。どこにいても、俺がお前を守る…」
俺は、ゆかりの肩の辺りの赤い傷を見つけた。
逃げようとしたときに、タバコの火が当たったらしい。
コンビニで氷を買ってくるから、待ってるようにと言うと、
泣きながら、「ここにいて」と俺の手を握った。
俺は、涙を止めることが出来なかった。
俺は、自分の身の回りにあるものの中で一番冷たそうな物を探した。
左腕のブレスレットをそっと傷に当てた。
「気持ちいいよぉ…」
ゆかりはそう言いながら、自分の腕を見せた。
…その細い腕にはお揃いのブレスレット…
俺は、もう一度抱きしめた。