胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
「中田…!!あいつに教官室来るように言ってくれないか?」


朝、廊下で私の腕を掴むのは、担任の新垣先生。


つまり…直の彼氏。



周り気にして小声で話す先生は、きっと直からのチョコ待ってる。


もう高校も終わりだもんね…

高校最後のバレンタイン、なんとか会えますように…



『放課後、教官室で待ってるって』


授業中に手紙を回す。



『もうクツバコに入れちゃった…』



直の返事が回ってくると同時に社会の先生に注意された。


直はいろんな場所で先生の姿を探したけど、なかなか会えなかった。

そのまま、放課後を迎えた直と先生。


ホームルームの後の教室は、直にとっては泣きたいような光景だっただろう。



荒木さんってクラスの女子が、手作りのチョコを先生に渡してた。


なにも知らない男子が

ヒューヒューと冷やかしてたんだ。


他のクラスからもたくさんの生徒がチョコを渡しに来てた。


見てられなくて、直の手を取り…教官室へ向かった。


そこにも…先生を待つ女子がいて、直は強がってたけどきっと悲しかったよね。


いくら待っても先生は、来なかった。


「チョコ靴箱に入れちゃったし、もういいよ。ゆかりありがと…」


「でも…会えなくていいの?」



その時、廊下の向こうから走る先生の姿が…!
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