胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
俺は、手に持っていたケーキ屋の紙袋から、ケーキの箱を取り出した。
「やべぇ・・・箱つぶれてる・・・」
それもそのはず。
ゆかりを助けに行くときに、俺はその紙袋を地面に放り投げてたっけ。
「中身は無事だといいねぇ・・・」
ゆかりがそっと箱を開ける。
2つのシュークリームがくっついて1つになってた。
「コレ、俺とゆかりみたいだな。」
おかんには、3つでいっか。
俺はくっついたシュークリームを取り出して、
ゆかりの口へ運ぶ。
半分ずつ食べて、また俺達は顔を見合わせて笑った。
ゆかりの口の横に付いたクリーム・・・
まじ、かわいいって!!
運転手さんにバレないように
そっと
ゆかりのクリームを食べた。
ゆかりが、照れ臭そうに笑った。
「たっくんも付いてるよ。」
ゆかりが俺の頬を両手で包み、顔を引き寄せる。
ペロって・・・
俺の唇を舐めた。
運転手さんが、近道を探す為にナビをセットしている隙に、
俺とゆかりは
キスをした。
窓の外には、さっきより大きく見える月が俺達を照らしてた。