胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
しばらく家に帰ってなかったらしい。
お母さんに心配かけたお詫びってたっくんはシュークリームを買ってた。
私を助けた時に、投げちゃったせいでぐちゃぐちゃになったシュークリームを・・・
タクシーの中で食べた。
クリームのついた唇で
キスをした。
甘くて、美味しいキス・・・・・・
あのカーブを曲がると、私の家が見える。
離れたくない。
握り合った手から、たっくんの想いも伝わる。
カーブを激しく曲がったせいで、私はたっくんの方に倒れちゃった。
起き上がろうとする私の腕を掴む。
耳元で・・・
「愛してる・・・」
空耳かと思うくらいの小さな声。
私も、たっくんの耳に唇をつけながら・・・・・・
「愛してるよ・・・」
なぜかゆっくり走ってくれる運転手さんのおかげで、もう一度キスができた。
私が玄関のドアの前から手を振ると、
たっくんも優しい笑顔で笑ってくれた。
大きくてまん丸な満月が私達に『おめでとう』って言ってくれてるようだった。
玄関のドアを閉めたとたん…
涙がどんどん溢れて、
びっくりするくらいの嬉し涙がこぼれた。