胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
「久しぶりにゆっくりデートしような!」
たっくんの、少しテカったおでこがかわいい。
たっくんは、案外恥ずかしがり屋さんなんだよね。
私の友達に会うって結構緊張したんだろうな。
「この後、エッチしたいんだろ!」
かわいいと思った瞬間にそんなことを言う。
「二人でニンニク臭くなって、エッチしちゃおっか!」
あんなに荒れてたたっくんを、心配したけど…案外早く復活だね。
やっぱ、しんみりなたっくんよりエッチな方がたっくんらしい。
「ねぇ、隆介ってほんとにいい人?」
美亜の勢いに負けて、隆介を紹介すると約束してしまった。
「一回会ったことあるだろ?バイト中にさ、食いに来たことあったじゃん。」
あれは確か私がバイトを始めた頃、こっそりと『彼女』って紹介されてゆでだこみたいに真っ赤になった。
どんな顔かすら覚えてない。
「う〜ん…ロン毛だっけ?」
それしか記憶がない。
「そうそう!よく覚えてんなぁ。」
頭なんて撫でてくれる。
他には何も覚えてないのに…
「いい奴なのに、彼女と続かないんだよ。原因は、あいつのSっ気…だと思う。」
別れる原因になるほどのSって…
大丈夫かなぁ。
「たいしたことねぇよ。まぁ、先生だってSじゃね?」
言われて見ればSかも。
だけど、甘えるよね…直に。
確かに美亜の好みを全部クリアしてる。
先生って。