胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
「そろそろ本題に…」
食べ終えたお皿を重ねて、姿勢を正す。
わざとらしい咳ばらいひとつ…
…ゴホン…
「さっきな、恵に電話した…俺はもう恵を助けたりしないと言ったよ。大事な人がいるからって。」
右手で髪を触りながら、照れ臭そうに話す。
『大事な人』ってとこだけ、ちらっと私を見てくれて…
「わかってくれた?恵さん…」
恵さんがすんなり引き下がるわけないって思ってた。
だけど、たっくんから聞いたその後の言葉は、私の予想とは違ってた。
「ああ、俺よりいい男探すって。見つからなかったら、また連絡すると冗談言ってたけど…」
それから、コーヒーを三杯もおかわりしたたっくんは、必死で私に今までのことを話してくれた。