胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~

短大の近くのケーキ屋さんの前で待ち合わせした。


2台のバイクで現れた2人は…すごくかっこよかった。



メットを外す姿に、私と美亜は息を飲んだ。



「やばいくらい…かっこいい2人とも…」

「うん…ドラマみたいだね…」




爽やかに近づいてきたたっくんの後ろから、少しうつむきながら現れた隆介。


ペコっと頭を下げた隆介は、私を見て


「久しぶり。覚えてる?」


と少しだけ笑った。


その顔を見て、なんとなく思い出した。


だけど印象が違う。


お酒のせいもあるけど、もっと明るくてテンション高いって感じ。



今、私達の前で髪をかきあげた隆介は…クールで大人っぽい。


たっくんとは全然違うタイプだけど、きっとかなりイケてる…


だって、私の隣の美亜が……


顔、真っ赤にして私の背中を突付いてる。


「隆介君、私の短大の友達の美亜ちゃん…」


「…初めまして…美亜です。」


いつも大きな声で元気な美亜なのに、なんだか別人。


私は、初めて焼き鳥屋でたっくんに会ったときの自分を見ているようだった。


「どーも。」


そう言うと、隆介は店の中で入って行った。


隆介を見た後にたっくんを見ると、たっくんの顔の周りにはお花が飛んでるように見えるんだぁ。

たっくんって爽やかなんだな…なんて改めて思ってしまう。


正反対の2人だけど…

2人でアイドルデビューできるんじゃない?ってくらいに素敵だよ。


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