胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
【ゆかり】嫉妬との戦い
【ゆかり】


大丈夫…


離れてた時の気持ちを思い出すんだよ、ゆかり。



乗り越えなきゃ…



たくさんのヤキモチやジェラシーを。





自分が原因なんだもん。




全部話してくれたたっくんの誠意をちゃんと受け止めないとね。






「話してくれたってことは、もう何もないってことだよ!」


直が私の背中に手を回す。



やっぱりこの手が好き。



久しぶりにゆっくり過ごす直との時間…



直の家にお泊りさせてもらってるんだ。



もう大丈夫だっていくら言い聞かせても、ヤキモチだけはどうにもならない。

他の女の人を抱きしめて、キスをしたんだと言う事実が私を苦しめる。


たっくんを疑ってるわけじゃない。


過ぎてしまった事はどうしようもないんだってわかってる。



だけど、大好きなたっくんを想ってる女の子の存在は私の心をぎゅっと締め付ける。



キャバクラに行ってたことも、納得できたはずだけど…


眠る前の布団の中で、勝手に想像してる。


キャバクラで嬉しそうに女の人に囲まれてる姿…


たっくんの膝に手を置く綺麗な女性…

耳元で会話するたっくん…



勝手な妄想が一人歩きして、私の睡眠を妨げる。



「わかるわかる!好きなんだから、仕方ないよ。」


直のお母さんが入れてくれたミルクティーを飲む。


パジャマ姿で、直のベットの上で転がりながら話すのはとても落ち着いて癒される。


「こんなヤキモチ焼きで、たっくんしんどくないかな?」

「それも含めてゆかりだもん。たっくんは、ゆかりじゃないとダメって言ってくれたんだから、大丈夫だって。あとは、ゆかりはその嫉妬心をどうやって消化するかだねぇ。」


直は、毎日のようにメールをくれて、私を心配してくれてた。

直から聞いた。


先生が、たっくんを探しに何度もあの街をウロウロしてくれてたこと。

そして、よりが戻ったことをすごく喜んでくれてること。



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