胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
「私より仲良しの親友作らないでよ~!」
私は、たっくんだけでなく…直に対しても独占欲が強くて…
「ゆかりこそ…美亜ちゃんとかさくらちゃんとか…いっぱい仲いい子いるくせに。」
直は、福祉の専門学校で何人かの仲良しグループで行動してるらしい。
でも、名前が出てきたのは『桃子』って言う子だけ。
私の唯一のライバルか…
桃子からメールが来たりすると、少しだけ気になる。
私は子供だな…
桃子は、今学校の先生が好きなんだって。
直が昔担任の先生が好きだったと言う話をして、桃子も「実は…」って話してくれて、それ以来すごく仲良くなったらしい。
直も、桃子にだけ今の彼氏が、昔好きだった担任だって…話した。
桃子が好きなのは、心理学の先生。
「昔の私そのものだよ~!ストーカーみたいに、いつも影から見てるんだよ!」
「かっこいいの?その先生。」
なんとなく桃子の話になると不機嫌な私に気付いてる直。
「焼いてんの?ゆかりかわいい~!その先生は、まあまあ人気あるんだよね。厳しいから、苦手な子もいるけど。私は、学校にいるとすぐに先生を思い出しちゃって…いないってわかってるけど、探してしまうんだぁ…」
直が私の膝に頭を乗せる。
「一番の親友はゆかりだよ?これからもずっと!」
直にそんなことを言わせてしまう自分を恥ずかしく思う。
ごめんね、直。
直に友達ができることは、親友として嬉しいことなのに。
嫉妬なんて、しちゃってごめんね。
「私も…直が一番…」
起き上がった直が私の体を優しく包んでくれた。
「たっくんのことも信じよう!嫉妬は苦しいけど、好きだって証拠だよ。」
私は、直と同じベッドで、すごく気持ちよく眠りにつくことができた。
夢には、高校時代の私と直が出てきて…
同じ教室に、なぜかたっくんもいたんだ。
そして、先生までもが生徒で、4人でテスト勉強してた。
すごく楽しかった。
夢でしか実現しないけど…すごく嬉しい夢だった。