胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
俺はメールを送った。
『ごめん。隆介、彼女作る気ないみたい。美亜ちゃんにどう言おう。』
女の子同士での、恋の話はすぐに盛り上がって、本当の自分の気持ち以上に周りに盛り上げられてしまうんだ。
実際、美亜ちゃんもグループみんなに隆介が好きだと話していた。
どうしたもんかなぁ…
『たっくんは気にしなくていいよ。』
ゆかりからのメールに、またゆかりへの愛が倍増する。
『駅前の喫茶店にいるから、帰り寄れよ!隆介も連れて行くから。』
このままでいるわけにも行かない。
好きになった気持ちをこのまま消すことなんてできないだろう。
直接話して、納得してもらうしかない。
「なぁ!今日、夕方時間ある?彼女とお茶すんだけど、それまで付き合って。」
「いいけど、おごれよ!あいつも来るの?」
俺は、隆介からそんな質問が出ることに驚いた。
興味なさそうにしてて、実は気になってんじゃね~の?
「あぁ、来る来る。また2人きりにしていい?」
「勘弁してくれよ。俺、女苦手だから。2人になると、緊張すんだよ。」
髪をくくってることも忘れて、頭をぐしゃぐしゃにした隆介は、ゴムを外す。
もう一度綺麗にまとめられた髪は、黒くて光ってる。