胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
「ゆかり、ごめんな…」
目が涙で潤んでることに気付いた俺は、ただ謝ることしかできなかった。
「大丈夫だよ…ただ、あまりに綺麗な女の人だったから…心配で…ヤキモチ焼いちゃっただけ。」
「俺は、ゆかりが世界で1番綺麗だと思うよ。」
言い終えて、恥ずかしくてテーブルに顔を付けた。
「ぷぷ…かわいいたっくん。大丈夫、ちゃんと乗り越えるから。もう行かないって信じてるし。」
俺は、繋いだ手を絡ませながらもう一度謝った。
昔だったら…
ここで
ゆかりは泣きながら席を立っただろう。
必死で強くなろうとしてるゆかりは、
俺にとって、かけがえのないたった一人の彼女なんだ。
ゆかりは、成長してる。
俺とゆかりの愛も…
ちゃんと成長してる。
お互い、そう感じてた。
「四つ葉のクローバー見つけるまで、エッチはお預けね。」
ゆかりは、顔をくしゃくしゃにしながら笑った。
俺は、そんなゆかりが本当にかわいくてかわいくて…
ついつい抱きしめてしまった。