胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
【卓弥】先生の元へ
【卓弥】



携帯のない生活は慣れれば、快適かも知れない。


無意識に携帯を探す俺の手は、昨日の記憶を呼び起こす。




あんなことしたって無駄だってわかってる。

携帯がなくなれば、他のモノが気になるかもしれない。


だけど、あの携帯を見るのもイヤだった。


俺の後悔が詰まってるから……




俺の足は

自然にまた向かう。


あの人の元へ…




きっと笑顔で俺を受け入れてくれる不思議な存在。

実際、俺の教師だったわけじゃねぇのにな。



放課後の校舎は、ブラスバンド部の楽器の音色が心地いい。

窓から見える、部活に汗を流す若者の姿が眩しい。



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