胸ｷｭﾝMonday ～甘く切ないすれ違いの恋～

【ゆかり】SとＭ

【ゆかり】


たっくんが携帯電話を捨てた日から、１週間が過ぎた。



今日は月曜日…



メールが来ない寂しさも、慣れてしまえばたいしたことはない。


ただ、電話を私からかけることができないのはもどかしかった。



直から内緒だって言って教えてもらった。


いつの間にやら、たっくんは先生と電話する仲になってた。

たっくんからの伝言を、直のメールで教えてもらうこともあった。



毎晩眠る前に電話をくれるたっくんは、電話代を少しだけ気にしつつ、早めに切る。

昔から長電話の苦手なたっくんだから、それは気にならない。



電話を切った後、どうしてもまた声を聞きたくなる夜があって･･･


そんな時、私はやっぱり直に電話してしまう。



夜中の長電話はお互い本音が話せて、随分友情も深まってる気がする。


美亜とは、まだメールだけの付き合いで･･･夜中の寂しさに付き合ってもらう程･･･まだ甘えられないでいる。


だけど、メールの量は凄い。

学校で会ってるのに、１０通くらいやり取りしてる。


その内容のほとんどが･･･


あの謎の男、隆介の話題。


私とたっくんは、２人の進展が遅すぎていつもムズムズしてるんだ。