胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
こんな事考えちゃうのは…
私のせい。
さっき、野間さんにドキドキした自分が
たっくんに重なる。
たっくんもどこかで出逢った綺麗な女の人にドキドキしたり…
してるのかなぁ…なんて。
「先生…!!」
直の大きな声で現実に引き戻される。
駆けて行く直の先にいたのは、先生だった。
そして、その横でちょっとふてくされた顔でタバコを吸ってるのは…
私の彼氏、たっくん。
たっくん…見てないよね?
野間さんと話してるとこ、見てないよね?
なんだか、悪いことした後みたいに…
たっくんの目が見られないよ…
みんなが先生と話してる隙に、チュッて
キスをした。
自分の罪悪感を消す為だったのかもしれない。
ほんの少しでも
たっくん以外の男の人に
恋愛感情を抱いてしまったこと…
受付になんて行かなければ良かった。
もう忘れよう…
野間って名前も、薬指に指輪がなかったことも…
もう、受付に用事はない。
もう話すこともない。