胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
野間さんは、私が全体重でもたれかかってもきっと軽々と支えてくれる。
そんな、包容力がある。
たっくんは、きっと一緒になって倒れちゃう。
だけど、その後大笑いして抱きしめてくれる。
私、こんな大人な人に出会うのが初めてだから
珍しくて気になってるんだ。
この気持ちは好きじゃない。
憧れって言うのか、
大人の男の人ってこんなんなんだぁ…って。
それだけのはず。
だけど、心臓のドキドキは激しくなるばかり。
面白くないよ。
野間さんは大人すぎて…
いつも余裕で。
一緒にいても疲れるよ。
私は、たっくんが好きで
たっくんといつも一緒にいたい。
たっくんのお嫁さんになりたい。
カーブを曲がる野間さんのハンドルさばき。
信号で止まると、繋いだ手をもう一度指の奥まで…
そして、私を見つめてくる。
クーラーの風が顔に当たる。
前髪が風で、舞い上がる。
野間さんはそれを見て笑う。
「かわいいな。」
照れる事なく、そんなことを言えちゃう野間さんは女に慣れているとしか思えない。
19歳の小娘を落とすなんて、簡単だって思ってる?