胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
明日はたっくんの誕生日だって言うのに……
今日は野間さんは学科の授業だと思ったのに。
高速教習はすごく遠くまで行くんだ。
まるで小旅行。
高速を降りて、ひなびた神社に寄る。
「ちょっと休憩、はい!これどうぞ。」
近くの自動販売機で冷たいジュースを買ってくれた野間さんは、私達にジュースを手渡す。
木陰に入ると、ヒンヤリとするのは田舎に来たからだろうか。
別世界のように涼しい神社のベンチで休憩した。
目を見ることができない。
「トイレ行ってきますか?そこのコンビニにあるから。」
指差した方向にあるコンビニは、遠くてコンビニかどうかも確認できなかった。
「今日の復習を一人ずつするから、まずは矢沢さん先にトイレ行ってきてもらえるかな。」
直は不信感を最大限に顔と声に表しながら、不安げにコンビニへ走り出した。
少しでも早く私を助けてくれようとしてるんだ。
やだ………二人きり、怖いよ。