胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
曖昧な自分の答えにガッカリした。
こんなにも
私はたっくんが好きなのに……
ひざの上の自分の拳に力を入れた。
深い深呼吸の音まで野間さんに届いてしまうくらいの静けさ。
「あの…………もう、野間さんには会えません。」
力みすぎたせいか上ずった声が出た。
「彼氏と別れたんじゃないの?最近迎えに来てないみたいだし…」
野間さんは、飲み干したコーヒーの缶を足元に置いた。
「…別れてないです!!」
目が合った。
強い目…
私は不自然に目をそらし、コンビニのある方向へ視線を移した。
野間さんは、わざとらしい咳ばらいを一つ…
足元に置いた缶を拾い、神社の敷地内に設けられている唯一のごみ箱に、缶を投げた。
カンカラカン………
ごみ箱に入り損ねた缶が、空しく転がった。