胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
ただ、待っているという状況がこんなにも切ないなんて知らなかった。
俺は、不安になると左腕のブレスレットに触れた。
何か違うことを考えよう。
そうだ、隆介。
あいつ、まだ美亜ちゃんとキスもしていないらしい。
俺には絶対無理。
好きだと思う。
美亜ちゃんのこと。
だけど、隆介の口からそんな言葉は出るはずもなく・・・
ノロケとも取れる美亜ちゃんとの爆笑ネタを話すだけ。
一人暮らしの部屋に女の子と2人きりで、手も繋がない隆介は…ある意味尊敬する。
俺、自信ない。
相手も俺を好きで
俺もその子が好きだったら…
やっぱり、抱きしめてしまうだろう。
どこからともなく現れた猫が俺の前を横切った。
猫は苦手な俺だけど、今…この猫が俺に笑顔をくれる。
どこにも行くな。
…ここにいてくれ。
なぁ、俺の傍にいてくれよ…