胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~



私はドライヤーを床に投げ捨て、お母さんの声のした玄関へと走った。




玄関の横にあるトイレ………




お父さんが倒れてた。




目が……………





白目をむいて、




顔色は青く……





全く動かなかった。





うろたえるお母さんの肩を抱き、落ち着いて…救急車を呼ぼうとした。




「お母さん、大丈夫だから。救急車呼ぶから……」



そう言いながらも、やはり番号がわからなくなる。



110 117 111 177 109 119 …………




何番だっけ………





悲鳴に驚いた妹の、まあちゃんが二階から降りてきた。


まだこの状況を知らないまあちゃんに、救急車の番号を聞き、妙に冷静に……


救急隊員の人と会話した。



住所を聞かれ、郵便番号から住所を言った。




お母さんと、まあちゃんの泣き声が耳に入ってきた。




救急車は、すぐに到着した。



私は、家の前で救急車を待って…手を上げて、自分の場所を知らせた。




しっかりしなきゃ。




私がしっかりしなきゃ。






私が 泣いたら、ダメ。





私がお母さんとまあちゃんを支えなきゃ。





< 415 / 498 >

この作品をシェア

pagetop