胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
私はドライヤーを床に投げ捨て、お母さんの声のした玄関へと走った。
玄関の横にあるトイレ………
お父さんが倒れてた。
目が……………
白目をむいて、
顔色は青く……
全く動かなかった。
うろたえるお母さんの肩を抱き、落ち着いて…救急車を呼ぼうとした。
「お母さん、大丈夫だから。救急車呼ぶから……」
そう言いながらも、やはり番号がわからなくなる。
110 117 111 177 109 119 …………
何番だっけ………
悲鳴に驚いた妹の、まあちゃんが二階から降りてきた。
まだこの状況を知らないまあちゃんに、救急車の番号を聞き、妙に冷静に……
救急隊員の人と会話した。
住所を聞かれ、郵便番号から住所を言った。
お母さんと、まあちゃんの泣き声が耳に入ってきた。
救急車は、すぐに到着した。
私は、家の前で救急車を待って…手を上げて、自分の場所を知らせた。
しっかりしなきゃ。
私がしっかりしなきゃ。
私が 泣いたら、ダメ。
私がお母さんとまあちゃんを支えなきゃ。