胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~




意識が…



一瞬戻った。




「…大丈夫…」


お父さんの声は小さかったけど、ハッキリと聞こえた。




安心して涙が止まらなくなった。




三人で泣きながら、手を握ってた。




いろんなことを考えてた。




お父さんが死んじゃうんじゃないかって……



お父さんが死んじゃったら、学費払えないんじゃないか…とか


私は学校やめて働こう…とか、




お父さんと小学校の頃、二人で出掛けたオランダ村の事………




腕くらい太いウインナーを二人で食べた。



思春期が始まる頃で、


二人きりが恥ずかしくて、


冷たい態度を取ってたっけ……



だけど、


草原で 二人で 昼寝したこと……



私の大事な思い出だよ、お父さん。
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