胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~




俺、両手広げてゆかりを受け止めたいのに……



涙が溢れて、




その場にしゃがみ込んで、うずくまって…泣いてしまった。






そっと






優しく








俺を包む ゆかり………





あったけぇ。





懐かしい。






しゃがんだまま、ゆかりを抱きしめた。






「ごめんね……たっくん……もう、離れたくない…」




「俺も、もう……離さないから……ごめんな……」




キス…………






今までで



1番 愛を感じるキス…………






泣きながら、唇を重ねて…





「愛してる……四つ葉、まだ見つかんねぇ…」


「また、探そうね。」




ゆかりが、俺に誕生日プレゼントをくれた。



妹のまあちゃんが


わざわざさっき家まで取りに行ってくれたと聞き、喜びも倍増。




「あ…………赤だ……」



そこには、大小ひとつずつ……



赤い腕時計。





俺…と



ゆかり………と。





「俺の今日の赤、勝負服なんだ。偶然だけど………赤、いいじゃん。ありがと。」



俺の腕にゆかりが時計を




ゆかりの腕に俺が時計を………





「これから……ずっと、一緒にいような。同じ時間を生きていこう、ゆかり……」



俺はもう一度キスをした。



ふふって笑うゆかり。




「セリフ…取られちゃった。私が言うはずのセリフ……」



俺とゆかりはしっかりと手を繋ぎ、月を見つめた。



見てる?



月の中のうさぎに誓う。





俺、ゆかりを愛してる。





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